食生活ジャーナリストの会(JFJ、代表幹事 畑中三応子、会員数137人)は、第8回「食生活ジャーナリスト大賞」(2023年度)の受賞者を厳正なる審査により決定しました。授賞式は3月27日(水)に開催いたします。ご多用のこととは存じますがぜひ取材いただきたくお願いいたします。授賞式は会場+オンライン(Zoom)のハイブリッドで配信いたします。
「食生活ジャーナリスト大賞」は食に関する情報発信や食文化(食育、料理、調理、地場産業の振興、食文化の継承など)の分野において、すぐれた活動や業績を残している個人または団体を顕彰するもので、2016 年に創設されました。ジャーナリズム部門と食文化部門の 2 部門からなります。
第8回「食生活ジャーナリスト大賞」受賞者は以下の通りです。
◆第8回食生活ジャーナリスト大賞受賞者◆
ジャーナリズム部門
ジャーナリスト 山口亮子氏
食文化部門
『食と現代家族』 研究家 岩村暢子氏
各受賞者の功績、詳細は、リリース文 (PDF) をご参照ください。
代表幹事 畑中三応子
《授賞式概要》———————————————————
【日時】3月27日(水)19:00~20:30(受付:18:45~)
【会場】日比谷図書文化館4Fスタジオプラス小ホール
(東京都千代田区日比谷公園1-4/TEL:03-3502-3340)
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/#access
*オンライン会議(ZOOM)も同時開催します。
【参加費】無料
【定 員】会場 40名、Zoom 70名(先着順)
【式次第】
19:00 代表幹事挨拶
19:05 表彰式 盾の授与
19:35 来賓祝辞
19:45 受賞者スピーチ(各15分)
◉ジャーナリズム部門/ジャーナリスト 山口亮子氏
◉食文化部門/『食と現代家族』 研究家 岩村暢子氏
20:15 質疑応答
20:30 閉会
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◆第8回食生活ジャーナリスト大賞受賞者◆
<ジャーナリズム部門>
【受賞者】ジャーナリスト 山口亮子氏
【授賞理由】『日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―』の刊行をはじめ、日本の「食と農」に潜む課題を鋭くえぐり出すジャーナリストとしての精力的な執筆活動。
【講評】日本の「食と農」がかかえる課題にジャーナリストとして鋭く切り込んできた。特に2024年1月刊行の『日本一の農業県はどこか』では、各県の農業産出額を農業関連予算で割ることで農政の効率度をはじき出した。この「農政コストパフォーマンス」の都道府県別ランキングを切り口に日本の農業がかかえる問題点をあざやかにえぐり出す。カロリーベースで計算する「日本の食料自給率」の低さ(22年度は38%)は時代遅れのガラパゴス指標だと指摘するなど、食と農のジャーナリズムにこれまで見落とされていた斬新な視点を提供した。
<山口亮子氏プロフィル> 京都大学文学部卒。北京大学修士課程修了。時事通信社を経てフリージャーナリストへ。日本や中国の農業問題、地域活性化問題に詳しく、ネット系メディアにも多数寄稿。雑誌や広告の企画編集なども手掛ける「株式会社ウロ」代表取締役も務める。著書に『誰が農業を殺すのか』、『人口減少時代の農業と食』(いずれも共著)など。
<食文化部門>
【受賞者】『食と現代家族』 研究家 岩村暢子氏
【授賞理由】家庭の食卓を定点観測した25回にわたる独自の調査で、日本の家族の変容を明らかにした。
【講評】首都圏在住の子供を持つ1960年以降生まれの主婦を対象に、食卓を定点観測する調査を1998年から実施、現代日本の家族のリアルを明らかにして社会に衝撃を与えた。2023年刊行の『ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景』では、初回調査の対象となった家庭の20年後を追跡調査した結果に基づき、家族内であっても個と個の関わりが薄くなり、家族の空洞化が進んでいることを詳述した。アンケート、食卓の写真と日記、それに詳細な面接を組み合わせて家庭内の事象を読み解く超定性的調査手法は他に類のないもので、家族の間に広がる個の肥大化と家族像の変容を浮き彫りにしている。
<岩村暢子氏プロフィル> 1953年北海道生まれ、法政大学卒。調査会社、総研、大手広告会社を経て、現在は大正大学客員教授、女子栄養大学客員教授等をつとめる。食と現代家族の調査・研究を続け、著書に『変わる家族 変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識』『残念和食にもワケがある 写真で見るニッポンの食卓の今』など。『家族の勝手でしょ!―写真274枚で見る食卓の喜劇―』で第2回辻静雄食文化賞受賞。
【授賞式のダイジェスト動画】
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