イタリアの食文化に触れるオンライン学習「食科学とイタリア食文化のリアリティについて」

西日本支部の第1回目の勉強会を完全リモート形式で実施します。
ゲスト講師は、立命館大学・食マネジメント学部で、イタリアの食文化、スローフード哲学と食のアクティヴィズムを教えていらっしゃる石田雅芳氏。
石田さんのゼミは食のリアリティを学生に体感させることで知られている。学内に設置したピザの薪窯を使った実習。イタリア・ベネチアからベテラン漁師を招聘しての講習。さらに学生たちとイタリア現地に出向いて、食文化のリアリティをゼミ生たちに伝えて来た。
今年、コロナ禍の影響でリモート授業を余儀なくされたが、石田ゼミでは、今年も食の「現場」を学生たちに実感してもらうために、海外の生産者、研究者など多彩なゲストをネット上に呼び、その模様は新聞などでも取り上げられ話題になった(朝日新聞:2020.6.24)。

そんな石田ゼミの、コロナ禍での一年を振り返ってもらいながら、私たちも食科学とイタリア食文化のリアリティについて、学ばせていただきます。
これまで呼んだゲストとの楽しいエピソードなども交えて、話題も盛り沢山のはずです。
完全リモート開催で、お送りします。
参加者には、後日、限定動画配信も予定しております。

【講師プロフィール】石田雅芳(いしだ・まさよし)氏
1967年、福島市生まれ。同志社大学大学院文学研究科修士課程を修了後、イタリア・フィレンツェ大学に留学。イタリアの話題を取り上げる日本メディアのコーディネーター、イタリアに本部を置くNPO「スローフード協会」の職員などを経て、2018年4月から立命館大学食マネジメント学部教授に。
『スローフードマニフェスト』木楽舎、2004年(共著)、『スローフードの奇跡』三修社、2009年(訳)、『食と農のコミュニティ』創元社、2013年(共著)。

*2020年度「石田ゼミ」で登場したゲストの方々
コーヒー焙煎士アンドレア・トリンチと息子のトビア。アンドレアと最後に会ったのはもう16年前のこと。スローフード初のフェアトレードの試みだったグアテマラのコーヒープロジェクトだった。生豆はイタリアまで運ばれて焙煎されることになったが、その場所はトリノの刑務所内だった。3名がアンドレアの元でコーヒー焙煎に従事していたが、かなりの重罪で服役している人々だったのには驚いた。トリンチは1世代前エルコレ・トリンチによって30年代にフィレンツェで創業され、現在はピストイア近郊に焙煎所を構え、イタリアンローストを代表する焙煎所となっている。今日は焙煎の全工程を見せていただいて、貴重なスマトラ島のコピ・ルワクも見ることができた。ジャコウネコの糞を探して森を探索する昔ながらの方法で採集された本物。1Kgあたり1000ユーロ。コーヒーにしたら一杯12ユーロほどとのこと。うちの研究室にあるのは偽物かもしれない。ドメニコ・カファルキア:プーリア州のワイン生産者。親子三代に渡って地域産品の生産、プロモーション、販売に携わって来た。
ジャコモ・モヨーリ:元スローフード協会副会長にして自由思想家。これからの食文化に必要なものを語る論客。
セコンド・スクイッツァーノ:アマルフィ海岸チェターラ市の元市長。伝統的な魚醤「コラトゥーラ」がDOP(原産地名称保護)というEU認証取得に尽力。
ヴァレーリア・シニスカルキ:フランス社会科学高等研究所マルセイユ校教授。フード・アクティビズムを研究。
マッシモ・ベルナッキーニ:トスカーナ州オルベテッロのカラスミ(ボッタルガ)生産者。
ロベルト・パニッツァ:ジェノヴァのバジリコ文化の保護・啓蒙を行う「国際ジェノヴェーゼ・ペースト・チャンピオンシップ」の運営責任者。
サルヴァトーレ・トスカーノ:グレーヴェ・イン・キャンティ「オステリア・マンジャンド・マンジャンド」シェフ。
アンドレア・トリンチ、トビア・トリンチ親子:コーヒー焙煎士。フィレンツェで創業、現在はピストイア近郊で焙煎所を構える。
アルベルト・カパッティ教授:イタリア・パヴィーア大学フランス語史講座助教授、食文化学大学教授。石田ゼミでは、教授のコモ湖の自宅から、イタリア・ルネサンス期、最も重要な料理書として知られるバルトロメオ・スカッピ『教皇ピオ5世の料理人バルトロメオ・スカッピ著作集』を解説してもらう。


《開催概要》———————————————————

テーマ
イタリアの食文化に触れるオンライン学習
「食科学とイタリア食文化のリアリティについて」
〜今年のコロナ対策の中で行われた石田ゼミの試み〜
日 時
2021年1月25日(月)19時~20時30分(18時30分よりZoom入室開始)
開催方法
オンラインのみ(Zoom)
講 師
石田雅芳 氏(立命館大学 食マネジメント学部教授)
参加費/申込
JFJ会員・学生:無料申込フォーム
非会員(オンライン:ZOOM) 1,000円Peatixにて参加費を徴収
◆非会員の方でPeatix以外のお申込みをご希望の場合はコチラから
定 員
50人(@オンライン:Zoom)
お知らせ
*お申込み完了後、 開催当日までに申込登録されたメールアドレスあてに
 オンライン放送のURLをお送りします。
 開催時刻前に届かない場合は、JFJ事務局にメールでお問い合わせください。
 なお、必ずJFJ事務局のメールアドレス(info@jfj-net.com)を「連絡先」等に
 ご登録ください(弊会からのメールが拒絶される場合があります)。
*事前参加登録いただいた皆様には、後日YouTube動画を限定配信いたします。
(不具合で視聴できなかった方、急遽欠席になった場合も御覧いただけます)

 

お問い合わせ
JFJ事務局
携帯:090-5002-6961
FAX:0467-95-9354
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