食を文化の営みとして考えてきた人類にとって、料理を盛り付ける「器」はつねに生活とともにあった。さまざまなことが便利になり、効率がより求められる現代社会において、あらためて「食」にとっての器を生み出す「工藝」とはなにかを、輪島在住の漆芸家にして文筆家の赤木明登さんをゲストにお招きして、みなさんと一緒に考えたいと思います。
今回の勉強会では、赤木さんに実作家としてだけではなく、食の生活に寄り添ってくれる「工藝」としての器、さらに「民藝」を哲学として語られる、その斬新で、魅力的な語り口にも、ぜひご注目を!
【内容】
1. 工藝の起源
「縄文土器の謎」「秀衡椀に隠された秘密」「輪島塗の原点」 を解明しながら、
「工藝とは何か」を探る。
2. 民藝と超越論
わかりにくい「柳民藝とは何か」をカントの難解な「超越論哲学」を用いて解明する。
3. 工藝的復興
伝統的工藝産地輪島の崩壊と復興のプロセスを追いながら「工藝的」とは何かを示す。
【講師プロフィール】
赤木 明登(あかぎ あきと)

1962年岡山県生まれ。漆芸家、文筆家、美食家。輪島在住。
編集者を経て、1988年輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修行。1994年に独立。現代の暮らしに息づく生活漆器=「ぬりもの」の世界を切り開く。内外で個展も開催。
2023年には能登の山中に料理人・北崎裕とともに、自らの美意識を結晶させた日本料理オーベルジュ「茶寮 杣径」を開店。
編集人・張逸雯とともに、IT化された時代における情報と物質性の関係を問いなおす書籍を手がける専門の出版社「拙考」を設立する。
漆藝家としての活動のみならず執筆活動も20年にわたって継続的に行っている。『漆 塗師物語』文藝春秋、『美しいもの』『美しいこと』『名前のない道』新潮社、『二十一世紀民藝』美術出版社など。
《開催概要》———————————————————
- 演 題
- 工藝とは何か 〜超越論的×工藝的〜
- 日 時
- 2025年12月22日(月)19時~20時30分(18時45分より開場)
- 場 所
- 日比谷図書文化館4Fスタジオプラス小ホール
- (千代田区日比谷公園1-4/TEL:03-3502-3340)
- *オンライン会議(ZOOM)も同時開催します。
- 講 師
- 赤木明登/漆芸家・文筆家
- 司会進行
- 小山伸二(JFJ幹事)
- 参加費/申込
- JFJ会員・学生:無料 ➡ 申込フォーム
- 非会員1,000円 ➡ Peatixにて参加費を徴収
- ◆非会員の方でPeatix以外のお申込みをご希望の場合はコチラから
- 定 員
- 50人(@会場)
- 100人(@オンライン:ZOOM)
- お知らせ
- *お申込み完了後、 開催当日までに申込登録されたメールアドレスあてに
Zoom会議への入室用URL(会議ID、パスワード)をお送りします。
開催前日までに届かない場合は、JFJ事務局にメールでお問い合わせください。
メールアドレスの入力ミスが増えております。ご注意ください。
なお、必ずJFJ事務局のメールアドレス(info@jfj-net.com)を「連絡先」に
ご登録ください(弊会からのメールが拒絶される場合があります)。
*事前参加登録いただいた皆様には、後日YouTube動画を限定配信いたします。
(不具合で視聴できなかった方、急遽欠席になった場合も御覧いただけます) - お問い合わせ
- 食生活ジャーナリストの会(JFJ)事務局
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学農学部フードサイエンス棟405-1号室 SFSS内
携帯:090-5002-6961
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