「大人の食育・子どもの食育」 〜現場の事例から食育の将来をさぐる〜
2007年2月19日(月)13:00〜 家の光会館7階コンベンションホール
◇プログラム 13:00 あいさつ 越膳百々子(代表幹事) 13:05 基調講演 高橋久仁子 13:45 パネルディスカッション 《パネラー》 大村直己、佐藤 弘、泥谷千代子、佐藤達夫 《コーディネーター》 山本謙治(副代表幹事) 16:00 名刺交換会・懇親会
シンポジウムの趣旨 「食育基本法」の施行から1年半。「食育」ということばがようやく市民権を得てきて、真摯に食育に取り組む企業も日ごとに増えてきました。しかし、後を絶たない食の安全の問題に見るように、生産現場から一般消費者にいたるまで、依然として試行錯誤が続いています。 食生活ジャーナリストの会では、昨年「何から始める? 食育――食生活ジャーナリストの取り組みと今後の展望」というテーマでシンポジウムを開催しました。本会会員の中には、「食育」ということばが認知される以前からこの問題に取り組んでいた専門家もいます。そこで、取材現場で直接・間接的に「食育」に取り組んでいる会員たちがパネラーとなり、取材の中から見えてきた現状と問題提起を行い、今後の方向性をさぐるという実際的な試みでした。
代表あいさつ
食生活ジャーナリストの会代表幹事 越膳百々子
皆さま、こんにちは。私はただいまご紹介をいただきました、越膳百々子と申します。 本日は週明けのお忙しい時間帯にもかかわらず、当シンポジウムにお越しくださいまして誠にありがとうございました。 食生活ジャーナリストの会が発足いたしましたのは、今から18年前、1989年のことです。新聞、通信、テレビ、ラジオ、雑誌、書籍で活躍するメンバーが集まって情報を交換、共有し、資質を高めることを目的として創りました。 会では、シンポジウムのほかに定期的な勉強会も開いております。今年度の勉強会は「抗酸化物質とポリフェノールの展望」「メタボリックシンドローム」「魚のトレーサビリティ」の3回を実施いたしました。 皆さまの中で会にご興味がおありの方、入会ご希望の方がいらっしゃいましたら、どうぞ事務局までお申し越しください。 本日のシンポジウムのテーマ「食育」は、昨年に引き続いて2回目となります。 報道の不祥事が続く中、高橋教授からは興味深いお話が伺えると思います。また、食の現場を熟知しているパネラーの皆さまからは、現代の食の問題点をご指摘いただけると思います。 どうぞ皆さま、このあとの名刺交換会も含め、最後までお楽しみいただけますよう、お願い申し上げます。これをもちまして、ごあいさつとかえさせていただきます。ありがとうございました。
第16回JFJ公開シンポジウム――基調講演
群馬大学教育学部教授 高橋久仁子
たかはし・くにこ
第16回JFJ公開シンポジウム――パネルディスカッション
基本の食事は和食
食育コーディネーター 大村直己
おおむら・なおみ ほねぶとネット主宰。商品科学研究所(セゾン総合研究所)で、食ジャンルの調査研究に携わる。2000年に独立し、教育および食生活関連の業界誌への執筆、講演活動を行う。
食の向こう側にある人の生き方を伝える
西日本新聞社編集委員 佐藤 弘
さとう・ひろし
学食を通じた食育
自由の森学園「食生活部」栄養士 泥谷千代子
ひじや・ちよこ 自由な校風と、生徒の個性、自主性を尊重するユニークな教育で知られる同学園で、創立時から生徒の学食の仕事に関わる。米から調味料に至るまで安全、健康な食材を厳選し、手作りのおいしさにこだわった給食を提供。
団塊の世代は、自分で昼食を作ろう
食生活ジャーナリスト、本会会員 佐藤達夫
さとう・たつお 食生活ジャーナリスト。『栄養と料理』の編集長を経て、99年からフリーの食・医学ジャーナリストとして、「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。
コーディネーター 山本謙治(やまもと・けんじ) JFJ副代表幹事。潟Oッドテーブルズ代表取締役社長、就農希望者のためのセミナー「就農塾」事務局長。食品のトレーサビリティー、マーケッティング等のコンサルティングに従事。
――終わりに ―― 高橋久仁子
今日はいろいろお話を聞かせていただきながら考えました。「煮炊きのない食育は意味がない」と。近くのスーパーで売っている食材を買って、電気釜でご飯を炊いてみそ汁を作り、適度なおかずを、自分の手で煮炊きすることがだいじでしょう。電子レンジでチンをしても一品が完成します。簡単に調理ができるのに、なぜ調理をしないのでしょうか。 警戒しないといけないと思うのは、企業による食育です。商品を批判するくらいの気構えがあるなら別ですが、企業による丸投げはこわいのです。 食で気になるのは、歩きながら食べたり、電車の中で食べたりする人が異常に多いことです。座って食べるのがお行儀のよさといわれてきました。 弁当の日という取り組みは、私も中学生にしたことがあります。おじさんたちにも、全国的に広がるとよいと思います。食育基本法にも首を傾げていますが、ビジネスチャンスにむらがっているのも、好きではありません。 火、水、刃物に触れることは、子どもが育つ上でも非常に重要です。ぜひ煮炊きのある食卓をお願いしたいと思います。
第16回JFJ公開シンポジウム――協賛各社紹介
ご協賛ありがとうございました
協 賛(五十音順) カゴメ株式会社 株式会社ザンゴジャパン 静岡県東京事務所 大地を守る会 トーヨーライス株式会社 株式会社ミラ・ソル (写真キャプション) 「食の楽しさを体験する機会を提供」しながら、さまざまな食育支援活動への取り組みを行っています(株式会社カゴメ)
マンゴスチンを丸ごとピューレしたザンゴジュースで、すこやかで豊かなライフスタイルを応援しています(株式会社ザンゴジャパン)
美味しくて安全な「静岡ブランド」を代表する食材を、一人でも多くの方に楽しんでいただきたい(静岡県東京事務所)
生産者と消費者を結ぶネットワーク作りで、食の安全と作り、食べる楽しさを届けています(大地を守る会)
栄養とおいしさを両立させた金芽米で、日本の伝統食文化を多くの人に知っていただきたい(トーヨーライス株式会社)
「食の安全・安心」と「食育」に関心を持たずして「責任を自覚した食のPR」はできません。(株式会社ミラ・ソル)
総合司会を担当した会員の佐々木仁子さん。
シンポジウム終了後、名刺交換会を兼ねた懇親会が開かれ、多数のご参加をいただきました。