まとめ:渡辺百合
開会挨拶:JAJA 合瀬宏毅会長
司会進行:JAJA 石井勇人副会長
泉田知事は、2004年の新潟知事選に42歳で初当選。当時、全国最年少の知事となり、現在は2期目。新潟県の農家の現状と、将来ビジョンについて具体例、数字を上げつつ、熱意を込めて語った。
現在、新潟県の農家の平均年齢は65歳で、10年前より10歳上がっているという。農業では暮らしていけるだけの収入を得られないため、後を継がない、継がせないという現状になっているからだ。耕作放棄地も10%に及ぶ。ウルグアイラウンド、FTA、食料安全保障など、農業を取り巻くさまざまな状況の中で、では、新潟の農業をどのような方向に進めていくのか。
たとえば、付加価値を高めた農産物を生産する。佐渡では朱鷺の放鳥のために田んぼの農薬を控え、自然と共生できる農業を目指してきた。朱鷺の生存可能な環境で育つ米は高額で販売できるという、経済効果を生み出している。また、食料自給率を上げる手段として、米粉の活用を考える。生産だけでなく、農家が販売まで考えるアグリビジネスのモデルを実現する。さらに、農家に所得保障をすることで、生活が成り立つようにする。このようにして生産地としての新潟県を活性化し、新潟ドリームを目指していく。
みなさん、「朱鷺の飛ぶ田んぼの米」を食べたいと思いませんか?という知事の言葉は、消費者心理をくすぐる呼びかけだった。
(特別研究会の泉田知事のお話は、基本的にオフレコであったため、楽しくきわどい内容もあったのですが、ここでは、取り上げられたテーマのみを簡単にご紹介しました)
挨拶:JFJ 佐藤達夫代表幹事
司会進行:JFJ 村松真貴子副代表幹事
講演会終了後、同会場で懇親会が行われ、佐藤代表幹事の挨拶、乾杯後、あちこちになごやかな歓談の輪が広がった。農政ジャーナリストの会と食生活ジャーナリストの会は、3年ぶりに、このような交換の機会を持ったが、今後もぜひ続けていきたいという声で、懇親会は無事終了した。
掲載日:2009/09/17 | カテゴリー:その他