・平成23年9月4日(日)
・主催:銚子市漁業協同組合きんめだい祭り実行委員会
・於:イオン銚子ショッピングセンター

まとめ:佐藤達夫

●銚子の元気を被災地へ

 JFJ公開シンポジウムに「出展」をしている千葉県からご案内をいただき、昨年に引き続いて「銚子きんめだいまつり」に、JFJから7名(事務局を含む)が参加した。記録的な豪雨によって、四国・中国・近畿地方に重大な災害をもたらした台風12号の余波が残る9月4日は、千葉県も悪天候が予想されたが、ときおりポツリと小雨が落ちる程度で、まずまずの日和となった。
 きんめだいまつりの最大の呼び物は、きんめだいの特売。これを目当てに、千葉県内だけではなく、東京都や神奈川県からも来客があるという。しかし、今年は、上に書いた超大型台風の影響で、まつり前の数日間は漁に出られなかったのだという。
 まつり用のきんめだいは、台風直前の29日に組合員総出で釣り上げ、この日のためにマイナス40度で急速冷凍したものを約5000尾用意したとのこと。もちろん、業界仕様の冷凍機器なので、鮮度はしっかりと保たれており、品質は保証つき。
 昨年同様、長い行列に並ばなければ買えないという人気で、短時間のうちに完売した(写真)。
 また、今年は東日本大震災の被災者援助を強く意識し、「銚子の元気を被災地へ」というスローガンを掲げ、まつり会場のあちこちに「義援金箱」を設置して来場者から義援金を集めていた。

kinmedai hanbai

●「塩焼きにはかなわない」

 参加者のもう一つのお目当ては、人気料理人による調理を直接見られることと、その試食。今年は、テレビでもおなじみの陳建一(写真)さん、中島貞治さん、そして昨年に続いて地元フレンチレストラン「吉庭」の吉塚芳雄さんが、キンメダイを使った料理を披露した。陳さんと中島さんは、今まではあまり銚子のきんめだいを使ったことはなさそうだったが、夏場でもあぶらが充分にのっている銚子の釣りきんめだいの味の素晴らしさにいたく驚いた様子。
 陳さんは、夏野菜の代表であるナスを使って「きんめだいとなすのピリカラ丼」を、中島さんは煎った新米を魚にまとわせて揚げ、すまし汁を合わせた「きんめだいの豊年炊き」を、吉塚さんは地元香取市の名産品であるいちじくを一緒に蒸してバジルソースをかけた「きんめだいのいちじく蒸し・香草ソース」を、それぞれ参加者の目の前で手早く調理した。
 できあがった料理、併せて900人分(それぞれ一口ずつだが)は、またたくまに参加者の胃の中に収まった。
 陳さんと中島さんの共通したコメント(グチ?)、「こんなにいい魚だと、どうやって料理しても塩焼きにはかなわない」が、銚子の釣りきんめだいのおいしさを表していたといえよう。
 取材班も、一口ずつではあったが、昼食に、きんめだいのすし、煮付け、刺身、あら汁、じゃが芋との蒸し物を賞味した。いずれもあぶらが適度にのった絶品であった。

mr.chinkenichi cooking