西日本支部の勉強会として、長年、メディアの世界で食を発信、近年は大学でも食文化の授業をされている江弘毅さんに講師として、神戸の「洋食文化」について、お話を伺います。
1868年の開港によって、外国に開かれた港町として、都市の性格が決定づけられた神戸。
明治以来に激変した「食の文化」においても、神戸は他都市とは違う独特の進化の仕方が見られる。
「オリエンタルホテル」と「外国航路の船舶由来」の料理が、後の日本の「洋食」へも大きな影響を与える「2系統」として知られているが、そもそもの外国人のための食が、準日本料理の「洋食」としていかに定着したのか。また、震災以降のグルメアイテムとして人気沸騰の「神戸の洋食」に至った足跡をさぐる。
加えて2019年末発行の『神戸と洋食』(神戸新聞出版センター)の編集執筆において挑んだ、「神戸の食」についての学術的な記述スタイルと、一般書=「グルメ情報誌」的アプローチの「出版的並行感覚」についても、考察していただきます。
今回も、完全リモート開催で、お送りします。参加者には、後日、限定動画配信も予定しております。
【講師プロフィール】江 弘毅(こう・ひろき)
神戸松蔭女子学院大学人間科学部都市生活学科教授、「株式会社140B」取締役編集責任者。
「ミーツ・リージョナル」編集長、「大阪人」編集主幹。(株)京阪神エルマガジン社取締役編集本部長などを歴任。出版人としてのキャリアもいかしながら、大学では、コミュニケーション・情報・メディア、地域社会・地域情報発信、編集論、関西文学論、食生活・食文化を担当。
食生活・文化に関しての主な著作として、『「うまいもんや」からの大阪論』(NHK出版新書)、『有次と庖丁』(新潮社)、『飲み食い世界一の大阪』(ミシマ社)、『いっとかなあかん店・大阪』(140B)、『神戸の洋食』(神戸新聞総合出版センター)。
毎日新聞大阪本社版「濃い味、うす味、街のあじ。」連載中。
《開催概要》———————————————————
掲載日:2021/02/15 | カテゴリー:活動カレンダー